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Kiss Again and Again
第4章 デート
映画を観た後は 近くのお店をのぞいたり 本屋さんに立ち寄ったり おしゃべりしながら歩いたり 女友達とするようなことをした。 特別なことをするわけではないので これはデートなんかじゃあない、と思った。
立花先輩は 終始にこやかで 罰ゲームだとは思えなくなっていた。
「何か 食べようか?」
食事をせずに帰るのかと思っていたから ちょっと驚いた。
ご飯すると デートになりませんか?
「イタリアンは好き?」
好味を聞かれると デートみたいではありませんか?
なんか 今更 どきどきしてきた。
「好き嫌いはありません。 なんでもいいです」
「なんでもいい」は わたしの嫌いな言葉なんだけど なんて返事をしていいのか わからない。
「あそこのお店は 以前行った時 美味しかったから。 そこにしょうか?」
このデート馴れしたかんじが ちょっと気になりますが。 デートなんてしたことがないわたしには 他に代案もないし 発言権もないような。