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Kiss Again and Again
第4章 デート
こじんまりとしたおしゃれなイタリアンレストランに 向かい合って座った。
立花先輩のイケメンオーラで 居心地が悪い。
おススメ料理なんかでオーダーを済ませた後
「なんだか 元気がなくなっちゃった?」
明るく聞かれた。
いえ・・・居心地が悪いだけです。
気のせいか 周りの人達からの視線を感じます。
「そんなことはないです。
今日は ありがとうございました。 とても楽しかったです」
「今は そんな風には 見えないよ」
立花先輩は 余裕たっぷりのおおらかさで そんなこと 言う。
だって こうしているのって ヘンですよね・・・
「どうして わたしなんかを 誘ってくださったのですか?」
一番知りたかったことを やっと聞けた。
「えっ? 誘ったら 駄目だった?」
まさか! そーゆーことではないのですが。 そのリアクションに驚きます。
「いえ。 突然だったから。 なんでなのか、と思って」
目を心持ち大きくして 少し眉を上げ
「以前 サークルの部屋で 僕のこと 写真に撮ってたでしょう? だから 関心くらい 持ってくれているのかと思って」
あ・・・
高梨さんに 写メで 送ったときのことだ。
気づかれてた。
はずかしい・・・
でも あれは高梨さん用です、とか 言えないし。
「僕の 勘違いだった?
仲村さん 高梨がいなくなって さみしそうだし。 付け込むスキがあるんじゃあないかと ちょっと スケベ心おこしちゃって」
ぞくり、とするような 口説き文句よね。
「危険です。 危険です。 ご注意ください」 のアラーム音が 頭のなかで鳴り響く。
逃げ出したい。。。