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Kiss Again and Again
第4章 デート
 
 「楽しかったのに? 無理、って どんな感じだったの?」

 「最初は 肩が当たっただけで 飛び退いちゃって・・・」
 「最後に 握手して 手を引っ張られると もう・・・体が・・・強張って。 足を踏ん張ってしまって」
 「先輩は どんな反応だったの?」
 「驚いた顔をしていました。 きっと 屈辱的だったと思います」

 「屈辱的、かぁ。 確かに あの先輩だったら そうだよねぇ」
 「誰だって そうですよ。 まるで汚いものに触られたみたいなことされたんですから」
 「愛美ちゃん そこまでは思っていないと思うよ。 それじゃあ 愛美ちゃんが悪いみたいじゃない。 愛美ちゃんは ぜんぜん悪くないよ」

 青木さんは 一生懸命 慰めてくれようとしているけど 言葉にしてみると やっぱり自分が情けない。

 「愛美ちゃんは 怖い思いをして その混乱から立ち直るのに 大変な努力をしてきたんだから ぜんぜん 悪くないの」

 「怖い思い」という言葉に ぶるっ、と 身体が震えた。
 青木さんは それにすぐ気がつき 「あっ ごめん」と言った。

 「いえ・・・ 今のでわかりました。 やっぱり 無理です。 誰かとデートするとか まだ無理なんです」

 「そっかぁ・・・ 愛美ちゃん 可愛くてもてるのに もったいないね。 青春真っ只中で 一番いいときかもしれないのに」

 青春、かぁ・・・
 高校時代だって 青春だったはずなのに つらい恋をして 勉強ばかりして・・・
 もったいなかったのかなぁ・・・

 どんな風に過ごせば もったいなくないのだろう。
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