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Kiss Again and Again
第4章 デート
「今度の火曜日も 約束したみたいな感じになって。
立花先輩には ラインで断わってもいいでしょうか?」
「恋愛未熟者の私に それ 聞く?」
青木さんは 笑ってる。
高梨さんに あいたい・・・
「あほやなぁ」
「あんみちゃんは ええこやなぁ」
そんな声が聞きたい。
高梨さんが いなくなったりするから・・・
「わたしは もっと未熟です。 そのうえこわがりです。 へたれです」
「愛美ちゃんは 全然へたれじゃあないよ。 いつだって頑張り屋さんだよ。 私 よくおぼえてる。 バレエの発表会の前なんか 早く来て 練習してたよね」
そう・・・ そしたら 青木さんは 丁寧にアドバイスしてくれた。 いつもこんな風に優しくて お姉さんみたいだった。
「愛美ちゃんは きっと乗り越えると思う。 時間が必要かもしれないけど きっと大丈夫になるよ。 強いところ あるもん」
きっと いつか 乗り越える。 こんなところで立ち止まりたくない。
また あんな薬に頼るような生活は いや。
二度と おかあさんを泣かせない。
でも 今は・・・ 無理かもしれない。