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Kiss Again and Again
第21章 はじまりは こんな風に

 結局 キノコ類は缶詰のマッシュルームで済ませ 買い物には出かけなかった。
 グラタンは それほど美味しくなかったけど 海は平らげた。

 差し出した風邪薬を飲むと
 「グラタン食べたら 汗かいた。 シャワー借りてもいい?」
 「大丈夫? まだ シャワーははやくない?」
 「大丈夫だと思う。 その後 すぐに寝るから」
 シャワーした後 まだ居座るつもり?
 「じゃあ しっかり温まって そのまま寝てくださいね。 明日は 治っているように」
 「この風邪は そんなにすぐには治らないんだよ」
 「なに それ?」

 不思議と腹が立たず 受け入れることができる。 なんだか海と過ごすことに馴染みつつある。 そして 優しい気持ちになれる。

 海がシャワーを浴びている間に お布団を敷き 出てきた海と入れ違いに わたしもシャワーを浴びることにした。 
 バスルームから出ると 部屋は暗くなっており 海は大人しくお布団に入っている。 眠ったらしい。 

 なんだか長い一日だった。 海が 肺炎になったときに色々してくれたことより 今回の看病の方が 心が近づいてしまった。 肺炎のときには 弱ったところを見せたくなくて構えてばかりいた。 それから沢山のことがあった。 流しの側の椅子に腰掛け お水を飲みながらぼんやり考えていたせいか 海が起き出してきたのに気がつかなかった。

 「ぼくにも 水を」
 「寝ていなかったの?」
 「あれだけ寝たら さすがに寝れないかな」

 グラスからお水を飲む海は ずぅっとこうしていたかのように わたしに馴染んでいる。 飲み終わったグラスを流しの中に置くと いきなりわたしを抱き上げた。 驚いて声も出せずにいると そのままベッドまで運ばれた。 大事なものを扱うように抱き下ろすと キスされた。 頭を振り キスから逃れ
 「海 やめて・・・ こんなことするほど海のこと好きじゃあない・・・」
 「いいよ それでも。 僕は あゆが好き」
 「よくない・・・ 全然よくないから」
 「いいよ。 僕は あゆが好き。 ずっと ずっと 好き」

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