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Kiss Again and Again
第21章 はじまりは こんな風に

 海は 一度も嫌がることをしたことはない。 それなのに 抗うわたしのパジャマを簡単に脱がせた。
 「海・・・ やめて・・・」
 「もう一度・・・ もう一度・・・ 僕のものになって・・・ 僕をゆるして・・・ もう一度好きになって・・・」

 本当に それがあなたの願いなの?
 本当に あなたは あの頃も わたしのことを愛していたの?
 あのペンダントトップは 本当にわたしへの贈り物だったの?

 わたしが傷ついていたとき あなたも傷ついていたの?

 唇を舐める舌も 肌をまさぐる手も いつもより熱い。
 「こんなことして またひどくなっても もう看ないから」
 「あゆを抱けるのなら ひどくなっても・・・ 死んだって いい・・・」


 なんだか 「もう いっかぁ・・・」のような気持ちになった。

 それが伝わったのか 海は着ていたスウェットを脱いだ。 キッチンの灯りだけで下から見上げる海の身体は 以前よりやせていて なんだか痛々しい。
 「海・・・ やせた?」

 「あぁぁぁ あゆ・・・ すきだ・・・ すきだ・・・」

 海の訴えに 心と身体が反応する。
 愛されたい、と反応する。

 この人のこと・・・
 この人のこと・・・
 きらいじゃあない・・・

 髪に触れようとした手を掴んだときの 哀しげな目。
 元同僚を訪ねたときの 穏やかに寛ぐ様子。
 オートロックのところに座り込んでいたうなだれた首筋。

 もう一度 好きになれる?

 ーーーあゆは かわいいなぁ

 もう一度?

 ーーーこんなこと しちゃあいけないんだ

 もう・・・一度?

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