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Kiss Again and Again
第21章 はじまりは こんな風に
いにしえのときより 多くの文豪が愛について語り あらゆる詩人が恋を謳ってきた。 それでも 尽きることがない。 これからも著し続けられるだろう。
恋も愛も 人々にとっては 常に重要な関心ごとなのだ。
それに伴う歓びも 苦しみも。
熱い唇が うなじを辿り 胸におりてゆく。
「あゆ・・・」
名前を呼ばれるたび いつもより熱い息が肌にかかる。
こんな風に 大切そうに扱われることが必要だった。 叶わない想いに傷つくより 大事に 愛されることが必要だった。