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Kiss Again and Again
第21章 はじまりは こんな風に

 「あゆ・・・ あゆ・・・」

 ---あゆちゃん
 ---いっぱい 愛し合おう

 愛し合う? そうしたい・・・
 そのために濡れる。

 熱い舌が 知り尽くしているはずの花びらを 丁寧になぞる。 再び巡り会えたことを悦ばせようと 何度も強く優しく なぞる。
 わたしが逃れる様子がないのを確かめながら 海はゆっくり入ってきた。 何度も 何度も名前を呼びながら。



 海は気がついた。

 海が気がつくことで わたしも気がついた。

 これは 樹さんの好きなやり方。 片膝を深く折り 膝頭に歯をあて その後大きく開かせる。 身体が覚えていた。 最後まで満たされ大きな悦びをもたらしてくれたやり方。 身体は記憶を手繰り寄せ その悦びを再び得ようとした。

 忘れていない。 心だけじゃあなく 身体も。

 海の強い眼差しが わたしを貫く。

 わたしは 肺いっぱいに空気を吸い込み 吐き出した。 ゆっくり海の下から抜け出そうとすると 海は 曲げた片膝を抱きしめ離れないようにする。
 わたしたちは無言で見つめ合った。
 諦めたように小さくため息をつくと 海はキスした。 海の両肩を押しやり 逃れようとすると キスはどんどん激しくなってゆく。 繋がったまま しばらく争った。



 曇った夜空に 星も月も見えなくとも 厚い雲に隠されて必ずそこにある。 姿は見えなくても 静かに欠けて なめらかに満ちてゆく月は 必ずそこにある。 暗い夜空に戸惑いはない。 誇らかに形を現すのを待っている。

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