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マリアは里奈のセーラー服に手をかけた。
第1章 1
「……」
ふむ。
やはり「これ」が原因だとしか考えられないのだが、さて……。

* * *
さて、先程言ったとおりに私が生まれた家であるここだが、正直言って貧乏貴族……というよりも貧乏男爵家らしい。らしい、と曖昧に表現しているのは、私が赤ん坊の頃にこの家にやってきたからだ。
というのも元々、母の実家である伯爵家が経営危機に陥っていたところに、母の兄夫婦の一人息子……つまりは私にとっての叔父に当たる人物が突如行方不明になってしまった事により発覚してしまったらしく。その叔父と両親は仲が良かった為に両親揃って捜索願いを出したそうなのだ。そして一ヶ月ほど経ってようやく「見つかった」との報が入ってきたのは良かったのだが……その報せは余り良いものではなく。何でも彼は奴隷として売られており「娼館にいた」のだと。それもかなり過酷な環境下で扱われていたのか全身ボロ雑巾のように傷んでおり、「生きている方が奇跡」と言われるほどの状態であったらしい、とのことで。
しかし彼の身体からほんの少量ながら採取されたDNA検査により、どうやら彼を買った相手というのは母の兄の妻だったようで、一応の解決を見ているのだ。……まあそのおかげで私の祖父にあたる人物からしてみれば孫であるはずの私は「血も繋がっていない、しかも女に産ませた子供を我が家とは一切無関係の子供とするからそっちが養育しろ。ついでに認知なども絶対に認めない」と言われた形となり、私は父方の実家である公爵家にそのまま養子に入る事になった……という話だ。
うん、いや確かにね!色々と言いたい事はあるがそれとは別にしてだ。まず第一のツッコミどころとして……「私、前世は男だよ!?!?」
そして次に第二の疑問としては…… 何故こうなった!!!! いやまあ理由は明白だし、仕方ないとは思っているよ?でもまさかこの年齢になって女装させられるとは……え、なんなの本当に。どうしてこうなった。そして更に言うならばこの世界に「性同一障害」なんて言葉は無いわけで。いや別にこの世界に馴染めない、なんてつもりはないんだけど。ただ前世の記憶を思い出した時点で精神面というか価値観が若干ズレた部分があるのは確かだと思うのですよ私は……! ともあれこの「男の娘」というやつは私が初めてでは無く、今まで何人もいたそうなのだが(どうでもいい)
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