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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第68章 水滴
「・・・・・。」
聞こえないほどのタメ息が、私の唇から漏れた。

湯船に落ちた水滴の波紋を見つめている。

一つ、二つ・・・。
私の髪から、ゆっくりと時を刻んでいく。

「ふぅ・・・。」
耳元をくすぐる息に視線を向けた。

夫の顔がそこにあった。
愛おしい裕君の顔。

その瞳は私と同じように水滴の波紋を追っているよう。

でも、焦点が合わないのか虚ろな光を散乱させている。

疲れた表情はたぶん、私と同じだから。

「ふふっ・・・。」
思わず声が漏れてしまった。

裕君もつられるように笑みを浮かべる。

そして何も言わずにギュッと後ろから抱きしめてくれた。

ぬるめのお湯が心地良い。

ピッタリと合わさりながら、狭いバスタブに浸っている。

「凄かった・・・・。」

自然と口に出た想いは、裕君も同じだったのだろう。

「あぁ・・・凄かった・・・な・・・。」

優しく囁きを返してくれた。

私は幸せだった。

裕君の温もりに抱かれながら、心の底から感じていた。

忌まわしいレイプの記憶は6人のスワッピング仲間達のおかげで「上書き」された。

でも、それ以上に裕君と私がお互いの愛を確かめ合ったセックスは無上のものだった。

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