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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第93章 波しぶき
低い波しぶきの音が強弱をつけて、私の耳に届いている。

「キャッー・・・。」

そらさんの声が、遠くの方で響く。

「ウラッー・・・。」

秋生さんの声が重なる。

そらさんを肩車して、波打ち際を往復している。

波が押し寄せると逃げるのだが、大きなしぶきがかかり、服がずぶ濡れになった。

「もぅー・・・アキちゃん、遅いぃー・・・。」

夫を責める言葉だったけど、その口調は嬉しそうで金髪の頭をギュッと抱きしめている。

「フフッ・・・。」

裕君の肩にもたれながら、私は口元を綻ばせた。

初夏の海岸でのひと時を気だるく感じながら、ゆったりとした気分に浸っている。

昨日の激しいセックスの余韻と疲れが残る身体が、寄せては返す波を眺めているうちに癒されていくのが分かる。

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