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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第94章 別れ
「イケッー・・・アキオッー・・・。」

「うおおおおぉー・・・・。」

そらちゃんを肩に担ぎながら、秋生が突進していく。

浅い波が残る砂浜を、2つのシルエットが疾走していた。

「負けないでっ・・・剛さんっ・・・。」

「まかせろっ・・・さくらっ・・・。」

すっかり明るくなった新藤さん夫妻が、無邪気に叫んでいる。

桜さんを肩に担ぎ、秋生達と競争しながら走っている。

四人は幼子のように笑いや歓声を上げていた。

僕は腕の中に映見を包むように抱きながら、楽しく見つめていた。

「フフッ・・・。」

映見がクスリと笑った。

「そらさん・・・・アキ君・・・・。」

なぞるように名前を呟いている。

「剛さん・・・桜さん・・・・。」
僕はその声を心地良く聞いていた。

男達への呼び名が親しみを帯びたものになっていることも、嬉しく感じた。

映見を、妻を共有した歓びだ。
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