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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第94章 別れ
「う、うんっ・・・。」

照れ隠しの咳ばらいをしながら、僕の隣りに座った。

「おはようございます・・・。」

何もなかったように、挨拶を交わす。

【おはようございます。】

僕と映見も声を揃えた。

「ンフフ・・・。」

かおりさんは含み笑いのまま、見つめている。

「新藤さん・・・本当に明るくなった・・・。」

浜辺をはしゃぐ四人を見ながら呟いた。

「初めて会った時は・・・・。」

かおりさんに目を向けると、無言でうなずいた。

「暗い顔をして・・・言葉も固くて、それに桜さんも・・・。」

右手で砂をつまみ上げると、少しずつこぼしていく。

「新藤さんは外務省にお勤めで、来月からアフリカに赴任されるそうです。」

「えっ・・・・?」

意外な言葉に僕は声を出した。

映見も顔を上げている。

「ストレスからEDになり、私のスワッピングサイトに申し込まれたのです。」

話がそれた気がしたが、それでも僕達は黙って耳を傾けていた。
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