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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第110章 陽炎(かげろう)
「ふぅ・・・・。」

桜さんのタメ息が、湯船の水面に薄い波紋を作った。

「はぁ・・・・。」

そらさんも、気だるそうに外の景色をみている。

「フフ・・・・。」

かおりさんが二人を眺めながら、笑った。

その息が私の首筋にかかり、ビクンとしてしまった。

激しいセックスの余韻が、私の身体を敏感にしているのだろうか。

「二人とも・・・凄く、疲れてるみたい・・・。」

投げかけられた問いに、桜さんが恥ずかしそうにうつむいた。

「だってぇ・・・・。」

そらさんの明るい声、私は大好きだ。

「凄かったんだもん・・・・。」

両手ですくったお湯を、少しずつ落としている。

小さな滝の向こうには、プール越しに芝生が奥の林にまで広がっている。

湯船から昇る湯気がその風景を、陽炎のようにゆがめている。

遠くから波の音が微かに聞こえる。

私達の気だるさを包んでくれるように。

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