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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第122章 旅立ち
「じゃあな・・・。」

秋生が照れくさそうな表情で、僕に向かって手を差し出した。

「じゃあ・・・。」

僕もわざとそっけない言葉で、その手を握った。

隣りで映見と、そらちゃんがハグしている。

僕は金髪の男の顔を、改めて見つめ直した。

金髪で白縁のサングラス。

なんてチャラいんだろうというのが、最初の印象だった。

だけど、互いのパートナーを交換するスワッピングを通して、嫉妬を超えた連帯感をもつようになったのだ。

ギュッと握った手に力を込めて、僕と秋生は無言で言葉を交わしていた。

そらちゃんとも軽く握手したあと、秋生達夫婦を乗せた車はゆっくりと発進していった。

「裕太さん、映見さん・・・お元気で・・・。」

新藤さんの握手もジーンとくるものがあった。

黒縁眼鏡のレンズの奥の瞳が潤んで見えたのは、錯覚ではないだろう。

僕も、そうなのだから。

「裕君・・・。」

桜さんの泣きそうな微笑みも、かなりヤバくて涙を抑えるのに苦労した。

外国に旅立つ二人とは、当分、会うことはないだろう。

でも、かけがえのない思い出を僕達は共有できたのだ。

思い残すことは無い。

二台の車を見送った後、僕は藤本さんに手を差し出した。

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