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明日奈
第1章 セーラー服上着とスカートを履いて完成した。

――――――
――――
――
リビングには三人の姿がある。その沈黙を破ったのは和人だった。直枝の顔を見て、そしてもう一度机の上に広げてある用紙を見た
「俺は……俺達には関係ない。明日奈が自分で判断したことなんだろう?なら俺たちは全力でサポートしていくしかないじゃないか。そうだろ?」
「はい!」直枝は元気な返事を返した。
その後和人と直枝は自分の準備に取り掛かった。と言っても着替えるくらいなものだが、二人は一緒に洗面所へ向かった、そこには既に支度を終えた明日奈が立っていた 長い髪を結わき終えたところで鏡の中の自分を見ていると「和人君も歯磨きに来たんですかぁ?」と言いながら振り返る すると目の前にいた和人の目線が明日奈の顔よりちょっと下に向いたところで止まり、目がすっと細くなり眉間に縦じわが寄る。和人の視線を追いかけると首元が少し開いていることに気づく
「あれ?どうちたんですか?」
明日奈の問い掛けに我を取り戻した和人は慌てて言った
「ご、ごめん。その明日奈の首に跡があって」
その答えを聞いた明日奈が顔を赤くしながら襟をあわせようとするのを止め、明日奈の手を取る
「あ、見せて」明日奈の首をじっと見る和人は指先でそっと触れた「これキスマークだよね?」
「う、ううう」
和人は再び視線を明日奈の目に持ってく。潤んで上気した瞳を見て胸をぎゅっ締め付けられながらも聞いた
「誰?」「えぇとね……エヘへ」と誤魔化そうとするが和人は諦めなかった
「教えてくれるよね?誰と浮気してきたのか」和人のその声には絶対譲れないものがある、という固い意思が込められている。
明日奈はその視線を受けても目をそらさずに、真剣な表情を浮かべていた 和人は明日奈の腕を引き寄せ抱き寄せた そして再び聞く「ねぇ誰なの?」
その腕の中で体を硬くしながらも「あの、和人君……落ち着いて……ね」と言う明日奈の耳元でさらに「言ってくれるね」とつぶやく、それを聞いてようやく観念したように口を開いた
「直江さん」「はいっス!」突然呼ばれたことに驚いた直枝は反射的に手を挙げる
「明日奈が昨日デートしていた相手は直江さんだ」「は、はい」
和人の剣幕に押されるように返事をした直枝だったがすぐにその顔に喜色が現れた「でも和人が怒るのは当然だよ……ごめんなさい」と素直に頭を下げて謝罪する。その姿を見て和人もさすがに悪いと思った
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リビングには三人の姿がある。その沈黙を破ったのは和人だった。直枝の顔を見て、そしてもう一度机の上に広げてある用紙を見た
「俺は……俺達には関係ない。明日奈が自分で判断したことなんだろう?なら俺たちは全力でサポートしていくしかないじゃないか。そうだろ?」
「はい!」直枝は元気な返事を返した。
その後和人と直枝は自分の準備に取り掛かった。と言っても着替えるくらいなものだが、二人は一緒に洗面所へ向かった、そこには既に支度を終えた明日奈が立っていた 長い髪を結わき終えたところで鏡の中の自分を見ていると「和人君も歯磨きに来たんですかぁ?」と言いながら振り返る すると目の前にいた和人の目線が明日奈の顔よりちょっと下に向いたところで止まり、目がすっと細くなり眉間に縦じわが寄る。和人の視線を追いかけると首元が少し開いていることに気づく
「あれ?どうちたんですか?」
明日奈の問い掛けに我を取り戻した和人は慌てて言った
「ご、ごめん。その明日奈の首に跡があって」
その答えを聞いた明日奈が顔を赤くしながら襟をあわせようとするのを止め、明日奈の手を取る
「あ、見せて」明日奈の首をじっと見る和人は指先でそっと触れた「これキスマークだよね?」
「う、ううう」
和人は再び視線を明日奈の目に持ってく。潤んで上気した瞳を見て胸をぎゅっ締め付けられながらも聞いた
「誰?」「えぇとね……エヘへ」と誤魔化そうとするが和人は諦めなかった
「教えてくれるよね?誰と浮気してきたのか」和人のその声には絶対譲れないものがある、という固い意思が込められている。
明日奈はその視線を受けても目をそらさずに、真剣な表情を浮かべていた 和人は明日奈の腕を引き寄せ抱き寄せた そして再び聞く「ねぇ誰なの?」
その腕の中で体を硬くしながらも「あの、和人君……落ち着いて……ね」と言う明日奈の耳元でさらに「言ってくれるね」とつぶやく、それを聞いてようやく観念したように口を開いた
「直江さん」「はいっス!」突然呼ばれたことに驚いた直枝は反射的に手を挙げる
「明日奈が昨日デートしていた相手は直江さんだ」「は、はい」
和人の剣幕に押されるように返事をした直枝だったがすぐにその顔に喜色が現れた「でも和人が怒るのは当然だよ……ごめんなさい」と素直に頭を下げて謝罪する。その姿を見て和人もさすがに悪いと思った

