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明日奈
第1章 セーラー服上着とスカートを履いて完成した。

「いやこっちこそ、ちょっと強く言い過ぎたかもしれない、でも」とそこで言葉を切って明日奈の体を解放すると、今度は直枝に近づいてその手を握った
「明日奈のことをよろしくお願いします」
「は、はい!」直枝は握られた手に力を込めて大きくうなずいた
「じゃあ、行くか」「あ、待って!」
玄関で靴を履いている和人を呼び止める明日奈。振り向くと頬を染めた明日奈が小さな包みを差し出してくる
「はい、プレゼント」
「え、えぇぇ!?」
「開けてみて」
言われた通りに袋を開けると中から出てきたのは革製のキーケースだった
「あ、ありがとう。なんか申し訳ないな……」
「いいの、私がそうしたかっただけだから。それに、その、鍵も渡しておきたくて……」
「うん、わかった。大切に使うよ」
「うん、それじゃあいこうか」
二人並んでエレベーターホールに向かう 扉が閉まり、上昇を始めた。
「お兄ちゃん、今日はどこに行くの?」
直葉がワクワクした顔つきで聞いてくる
「ん~、とりあえずは服かな。夏物も欲しくなってきたし。あとは適当にブラついて、どこかでご飯食べよう。食べたくなったらその時に決めるってことで。何か希望はあるかい?」
「ん~特にはないけど……でもせっかくだからお兄ちゃんの見立てで選んで欲しいかも」
「了解。じゃ、まずはお店に行ってみましょうかね」
「やったー」
そう言うと直葉は両手を上げて喜んだ。
駅前のファッションビルに入り、エスカレーターで三階へ上がる。フロアにいくつかある店舗のうち、カジュアル系のショップが並ぶエリアへ向かう。
「こことかどう?」と一軒の店を指差すと「おお」と直枝は感嘆の声を上げた
「大人っぽいね」「うん。この前雑誌で見たんだけど、こういうのが流行っているらしいよ。値段は……まぁそこそこするけど、直枝なら大丈夫だろ。着てみる?」
「うん、試してみたい!」
「よし、それじゃ、すいませ~ん」
「いらっしゃいませ。お探しのものがあればお呼びください」
店員が出てきて挨拶をする。直枝が答える前に和人が進み出た
「この子に似合う夏の服を探しているんですけど。できれば上下一式で。予算は五万くらいです。この子の好みは……」「お、お兄ちゃん!自分で選ぶよぉ」
和人は直枝の言葉を聞くと笑顔のまま後ろに下がった。
「ではこちらへどうぞ」
「明日奈のことをよろしくお願いします」
「は、はい!」直枝は握られた手に力を込めて大きくうなずいた
「じゃあ、行くか」「あ、待って!」
玄関で靴を履いている和人を呼び止める明日奈。振り向くと頬を染めた明日奈が小さな包みを差し出してくる
「はい、プレゼント」
「え、えぇぇ!?」
「開けてみて」
言われた通りに袋を開けると中から出てきたのは革製のキーケースだった
「あ、ありがとう。なんか申し訳ないな……」
「いいの、私がそうしたかっただけだから。それに、その、鍵も渡しておきたくて……」
「うん、わかった。大切に使うよ」
「うん、それじゃあいこうか」
二人並んでエレベーターホールに向かう 扉が閉まり、上昇を始めた。
「お兄ちゃん、今日はどこに行くの?」
直葉がワクワクした顔つきで聞いてくる
「ん~、とりあえずは服かな。夏物も欲しくなってきたし。あとは適当にブラついて、どこかでご飯食べよう。食べたくなったらその時に決めるってことで。何か希望はあるかい?」
「ん~特にはないけど……でもせっかくだからお兄ちゃんの見立てで選んで欲しいかも」
「了解。じゃ、まずはお店に行ってみましょうかね」
「やったー」
そう言うと直葉は両手を上げて喜んだ。
駅前のファッションビルに入り、エスカレーターで三階へ上がる。フロアにいくつかある店舗のうち、カジュアル系のショップが並ぶエリアへ向かう。
「こことかどう?」と一軒の店を指差すと「おお」と直枝は感嘆の声を上げた
「大人っぽいね」「うん。この前雑誌で見たんだけど、こういうのが流行っているらしいよ。値段は……まぁそこそこするけど、直枝なら大丈夫だろ。着てみる?」
「うん、試してみたい!」
「よし、それじゃ、すいませ~ん」
「いらっしゃいませ。お探しのものがあればお呼びください」
店員が出てきて挨拶をする。直枝が答える前に和人が進み出た
「この子に似合う夏の服を探しているんですけど。できれば上下一式で。予算は五万くらいです。この子の好みは……」「お、お兄ちゃん!自分で選ぶよぉ」
和人は直枝の言葉を聞くと笑顔のまま後ろに下がった。
「ではこちらへどうぞ」

