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第5章 いたずら

（しかし・・・・。）

一瞬、自分を見た表情が蔑みに歪んだのを見逃してはいませんでした。

（馬鹿にされている・・・。）

そうです。

文雄おじさんには、いつもそう、感じられるのでした。

今、自分が失業中という事もあり何に対しても自信が持てないのです。

美香ママにしてみればそんなつもりは無いのでしょうが。

妙なコンプレックスが文雄おじさんの心に充満しています。

そのくせ、このところ頻繁に遊びにくるのです。

「アイツ・・・・美香め。」

コブシをギュウッと握り締めています。

「いつかきっと・・・・。」

どす黒い欲望がこみ上げてきます。

だけど切ない想いでした。

弟の妻です。
勿論、想像の中だけでしたが。

そんな不安定で不条理な欲望だけが、僅かな心の支えになっているのです。

文雄おじさんは美香ママとセックスしたい、と本気で思うのでした。