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天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第12章 倒錯
「すみません・・・・遅くなっちゃって・・・・。」

4時過ぎにママが帰ってきました。

今朝マンションの前で会った時と同じ、薄紫のスーツを着ています。

「ほお・・・・。」

文雄おじさんはその美しさに、改めて見とれてしまいました。

(やっぱり、気取った格好がよく似合うぜ・・・・。)

「マキもよく眠っているみたいで・・・どうも有難うございました。どうしても、仕事が押しちゃって・・・・あら、お昼食べなかったんですかぁ?」

冷蔵庫を開きながら言う美香ママに、苦笑いしました。

(何を今更・・・・・アンタとずっとセックス、してたんじゃないか。)

大きなヒップをせり出す後姿を、食い入るように見つめています。

(次はバックで犯してやるか・・・・。)

唇を舌で濡らしました。

「今、召し上がります?」

振り向いた美香ママは一瞬、ドキリとしました。

文雄おじさんの針のような視線を、感じたからです。

まるで。
そう、ケダモノのような。

おじさんはニヤリと笑って答えました。

「ああ、たのむよ・・・腹ペコなんだ。それと・・・・ビールもな。」

「は、はい・・・・。」

美香ママは違和感を覚えました。

何故でしょうか。

義兄の、何時もオドオドした卑屈な態度が微塵もみられません。

堂々とした表情に訝りながら、レンジで料理を温めるのでした。

(それにしても・・・・。)

少し怒りがこみ上げてきます。

(図々し過ぎるわ・・・・。)

いくら約束の時間に遅れたからといって、ビールまで当たり前のように要求するなんて。

(もう来てもらうのは、最後にしましょう・・・。)

そう思う、ママでした。
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