この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第23章 殺意
「ああ・・・・ど、どうしよう・・・・。」
ママの肩先で、天使のベルがうろたえています。
パパの憎悪のパワーは想像以上に強く、ベルの魔法でも消せないのでした。
「美香っ・・・お前は・・・お前は・・・。」
ママの声に振り返ったパパの目から、大粒の涙が流れていきます。
「殺してやるぅっ・・・・。」
パパが持った包丁の鋭い刃が、一直線にママの胸元に伸びていきました。
「ダ、ダメェ・・・・。」
ベルは両手で目ふさぎました。
ママが殺される。
そうしたらマキちゃんは、どんなに嘆くでしょうか。
折角、みんなを気持ちよくしてあげたのに。
どうしてパパは怒っているのでしょうか。
ベルは自分の無力さを呪い、祈るのでした。
(助けてぇ、神様ぁ・・・・・。)
時間が凍りつくような寒々とした思いに、ベルの心は覆われました。
何秒かたったのに、何も聞こえません。
恐る恐る目を開けたベルは異様な光景に驚きました。
「あ、あれぇ・・・?」
パパが包丁を持ったまま、動かないのでいます。
よく見るとママも文雄おじさんも、まるで人形のように固まっていました。
「ど、どうしたんだろう?」
不思議そうに首をかしげるベルに、懐かしい声が聞こえたのです。
「ベルや・・・・。」
振り返ったベルは、嬉しそうにその名を呼びました。
「あっ・・・・神様ぁ・・・。」
ママの肩先で、天使のベルがうろたえています。
パパの憎悪のパワーは想像以上に強く、ベルの魔法でも消せないのでした。
「美香っ・・・お前は・・・お前は・・・。」
ママの声に振り返ったパパの目から、大粒の涙が流れていきます。
「殺してやるぅっ・・・・。」
パパが持った包丁の鋭い刃が、一直線にママの胸元に伸びていきました。
「ダ、ダメェ・・・・。」
ベルは両手で目ふさぎました。
ママが殺される。
そうしたらマキちゃんは、どんなに嘆くでしょうか。
折角、みんなを気持ちよくしてあげたのに。
どうしてパパは怒っているのでしょうか。
ベルは自分の無力さを呪い、祈るのでした。
(助けてぇ、神様ぁ・・・・・。)
時間が凍りつくような寒々とした思いに、ベルの心は覆われました。
何秒かたったのに、何も聞こえません。
恐る恐る目を開けたベルは異様な光景に驚きました。
「あ、あれぇ・・・?」
パパが包丁を持ったまま、動かないのでいます。
よく見るとママも文雄おじさんも、まるで人形のように固まっていました。
「ど、どうしたんだろう?」
不思議そうに首をかしげるベルに、懐かしい声が聞こえたのです。
「ベルや・・・・。」
振り返ったベルは、嬉しそうにその名を呼びました。
「あっ・・・・神様ぁ・・・。」