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天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第23章 殺意
「どうするんですか、女神様?」

「もうここまで来てしまったら時間を戻すしか方法はないわ・・・。」

「時間って・・・?」

「貴方にはまだ無理な魔法よ。全てを帳消しにして元に戻してしまうの・・・。」

「うわぁー・・・・それは凄いや。」

「でも・・・。」

考え込む女神の表情に、ベルもようやく事の重大さが分ったようです。

「私だって滅多に使えない魔法だし、それに・・・・・。」

女神は人形のように止まっている三人を見渡しました。

「もの凄いパワーが必要だし、この人達の情念・・・未練が少しでも残っていると、大変な事になるのよ。」

「と、いうと・・・?」

「折角、時間を戻しても、未消化の欲望が膨れ上がって暴走しちゃう恐れがあるわ。だからいっそ、最後まで欲望を吐き出させてしまうのが一番なんだけど・・・。人間の持つ理性も何もかも消し去って、真っ白な心にするのよ。」

「真っ白って・・・?」

「本能だけ・・・それもケダモノのように激しいセックスで、欲望を昇天させるの。」

「ええっ・・・じゃあ、このまま気持ちよくしてあげるの?」

ベルは嬉しそうな声を上げました。

「そういう事に・・・・なるでしょうね。」

そう言ってアフロディテは顔を赤らめました。

「実は私も・・・・最後まで見たい気がするのよ・・・・。」

ウインクしながら、女神はニッコリと微笑むのでした。

「えーい・・・。」

アフロディテが手を振ると、止まっていた時間が再び動き出しました。

「お、俺は一体・・・・何をしていたんだろう?」

怒りに震えていたパパの表情、は嘘のようにスッキリとしています。

「あ、あれぇ・・・?」

パパは手にしていた包丁を見ると、ビックリしました。

「あ、あぶないなあ・・・こんな物を・・・・。」

キッチンに置いて戻って来ると、にこやかな表情で言いました。

「やあ、兄さん・・・・いらっしゃい・・・・。」

「おう・・・お邪魔していたよ。」

文雄おじさんも明るく答えました。

「お帰りなさい、パパ・・・。」

美香ママも嬉しそうな顔をしています。

二人共、裸なのですがパパは何の疑問も感じないようです。
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