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「調教合宿-淫乱課外授業」~さあ、レッスンを始めましょう
第3章 稲妻
「アンタ、誰?」

だから乱暴な口調にも腹を立てるどころか、萎縮してしまい必死で言葉を繋ごうとしていた。

「あ、あの・・・・道に迷って・・・・何回か声を掛けたのですが・・・・。」

「勝手に入ってもらっては困るなぁ・・・。」

響子の説明は、むなしく遮られてしまった。

「あ、あの・・・・・。」

「出て行ってください。」

男は有無を言わせぬ口調でピシャリと言った。

「せ、せめて・・・電話だけでも・・・・。」

「ダメです。」

取り付く島も無い態度に、響子は次第に怒りを覚えてきた。

見守っていた三人も同様に表情を強張らせている。

いくら無断で家に上がったとはいえ、何度も声を掛けていた筈だ。

眠っていた形跡もないし多分、居留守を使っていたのだろう。

こんな豪華な家に住む程の金持ちなのに、何と狭い了見なのか。

「じゃあ、失礼します。」

響子は諦めて家を出る事にした。

幸い、暖炉で身体を温めたので元気も回復している。

雪山でもあるまいし、冷静に道を辿れば人里にはたどり着くだろう。

何よりこの不快な男のそばから一時でも早く離れたくなった。

別荘を持つ金持ちには到底見えない貧相な顔をしている。

もしかすると只の管理人かもしれない。

響子が最も嫌う下品な顔つきの男だった。

「あなた達、行くわよ。」

響子の声に舞達も立ち上がると、憤然とした足取りで玄関に向かった。

男はジッと四人の姿を目で追っている。
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