パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 条件

「ゆるせねぇっ・・・ぶっ殺してやるっ。」

タカが野獣のように吼えている。

焼け爛れた顔から、充血した目をギラつかせている。

『ヒイィッ・・・・・。』

舞達三人は抱き合うように悲鳴を上げた。

連れ戻され暖炉の前にうずくまっている。

響子はかばうように、男達に対して両手を広げ睨んでいた。

「まずい・・・・まずいなぁ・・・。」

田島は首を振りながら近づいてくる。

「あんたは、俺達を完全に怒らせちまった・・・・。」

低い声が不気味に響子の耳に響く。

「な、何するのよぉ・・・。」

「大人しくしろい・・・・。」

舞達は両手と両足をロープで縛られ、暖炉の前のソファーにもたれるように座らされた。

「これから君達の先生が、素敵なショーを見せて下さるそうだ・・・。」

「な、何を・・・・・。」

「そんなに怯える事はないですよ、先生・・・・・。」

耳元で囁いている。

「可愛い生徒達を無事に帰したいでしょう？」

田島は自分の演技に完全に酔っている。

猟銃を実際に撃つ事によって、迷いも消えていた。

いくら指名手配中とはいえ拉致、監禁するのは初めてなのだ。

詐欺とは違う。

間違いなく重犯罪である。

捕まれば、何十年も刑務所行きは確実だろう。

（だが・・・・。）

ニヤリと笑った田島の顔が歪んだ。

（どうせ、高飛びするんだ・・・・それに・・・・・。）