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第9章 一人ぼっち

無理も無い事だった。

少女達の精神は追いつめられていた。

何度も言うようだが、信頼し尊敬していた響子が犯され、乱れていく様に強いショックを受けた。

そして、いざ自分が犯されてみると興奮した体は十五歳とは思えぬ程敏感に反応する。

そんな自分に、今までの理念が全て崩壊してしまったのである。

心のバランスを保つには目の前の男を受け入れ、ケダモノのなるしかなかった。

「好きっ・・・ああっ・・・いやっ・・・・。」

不条理な感情を口走り、戸惑いながらも官能を受け止めていく。

「ああっ・・・いいっ・・・・。」

響子のように、尊敬する教師が変わり果てていった姿に自分を重ねていく。

「どうして・・・・どうしてぇ・・・・。」

舞だけが悲痛な声を出していた。

気がついたら自分一人、置き去りにされているではないか。

「あんっ・・・あんっ・・・あんっ・・・・いいっ・・・ああっ・・・・。」

ひかるが叫んでいる。

「あぐぅ・・・・んむむっ・・・うふぅ・・・んん・・・・んん・・・・。」

美紀が熱い口付けを交わしている。

親友達二人がセックスをしている。

「私だけ・・・どうしてぇ・・・・。」

奇妙な嫉妬心が舞に芽生えていた。

どうして男達は自分を選ばなかったのだろう。

切ないコンプレックスに気持ちが揺れ動いていた。

（私って、そんなに・・・・。）

魅力がないのだろうか。

ひかるや美紀に比べ、幼い体型をしている。

自分は犯す価値もないのだろうか。

寂しさと共に、理不尽な怒りが湧き上がってくる。

「ああっー・・・ああっあっあっあっ・・・いくっ・・・・またいくぅ・・・。」
白石先生の声が聞こえた。

「もうだめっ・・・だめっ・・・いくっ・・・いっちゃうぅー・・・・。」

「おおおっ・・・・おおおおおっー・・・・・。」

田島が吼えている。

近づくフィニッシュに、動きが速度を増していた。

「あああ・・・・せ、せんせい・・・・。」

舞の視線は、二人を追いながら空ろにさ迷っていた。

その想いは、先ほどとは正反対に変わっていた。

先生に対する尊敬は嫉妬に。

男に対する憎しみは・・・。