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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第12章 ロストチェリー
土曜日の朝、僕と文恵はいそいそと出掛けた。
とりわけ僕は童貞を捨てる旅なのだから
前日にドン・キホーテでビキニパンツを買って
今夜はセクシーさをアピールするために
着替えのバッグに忍ばせた。
家の近くの駅から電車に乗るのかと思いきや
叔母さんはレンタカーを借りてくれた。
「叔母さん、運転免許を持っていたんだね?」
「健一…最近また私の事を叔母さんと呼ぶのね
もしかして私から心が離れている?」
鋭いなと思った。
実際、健一の心の中には聡子が大きな比率で
占有されていた。
「もしかして、私を童貞を捨てるための道具だと思っているのならそう言って…
このまま引き返すから」
ハンドルを握って快調に車を走らせながら
文恵は健一に決断を迫った。
よく男の浮気はバレると言われている。
それほど女の勘というのは鋭いのだそうだ。
文恵にしてもそうだ。
健一は聡子の影をこれっぽっちも文恵に見せていないはずなのに
そういう仲の良い女性がいることを気づいているようだった。
「いやだなあ、僕は叔母さん、あ、いや、文恵が思うほどモテないさ」
文恵が運転するために前方を注視してくれていて助かった。
もし健一の目を視られたら泳いでいるので
嘘をついているとバレバレだったろう。