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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第12章 ロストチェリー

「もう!ウロウロしないで落ち着きなさいよ!
せっかくの温泉に来たんだからお風呂に入りに行きましょうよ」

ほら、大浴場に行くわよと
早くも真美は浴衣に着替えて
旅行バッグから着替えを取り出した。
「なあ、この旅館って家族風呂はないのかなあ?」
ようやく座椅子に座った昇は
『館内のご案内』ファイルを開いて
温泉のページを穴が開くほどに読んでいる。

「家族風呂?
せっかく大浴場があるのに
どうしてそんな狭いお風呂に
入らなきゃいけないのよ」

ほら、早くしなさい、先に行っちゃうわよ、と
まるで真美は母親のように昇を急かす。

「あ!あるよ!家族風呂!!」
まるで宝物でも見つけたように
昇は嬉々としてフロントに電話をかけた。

『はい、フロントでございます』

「すいません、家族風呂を使いたいんですけど」

『ただいまですと、
夜の9時までならご予約が可能です。
宿泊者の方は一回のみ無料でご利用できます。
ただし、ご使用時間は45分とさせていただいております』

「じゃあ、今から使わせてもらいます」

『かしこまりました
では、大下様、フロントへお越しくださいませ
家族風呂の鍵をお渡しします』

「わかりました、すぐ行きます」

受話器を置くなり「真美!家族風呂へ行こうぜ」と
さっきまでしかめっ面で部屋をウロウロしてたくせに急に鼻唄を歌いだして急いで浴衣に着替え始めた。


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