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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第12章 ロストチェリー
さて、童貞を卒業した健一と言えば…
男になった自信からか
性交を行う前とでは顔つきが変わった。
頼りない面影が消えて
どことなく凛とした風格をたずさえていた。
そして、そのように男として目覚めさせたのは自分だと文恵も誇らしい気分であった。
風呂から上がって浴衣を羽織った段階で
まるでどこかで見ていたかのようなタイミングで
仲居さんが食事の用意をさせていただきますとの声がかかった。
食事は海の幸と山の幸がたんまりで
食後のデザートが運ばれてくる頃には
すでに満腹で食べきれないほどであった。
「この後どうされますか?
お布団を敷かせてもらおうと思いますけど
良ければ大浴場に行かれませんか?
それとも売店コーナーなどもありますが…」
要は布団を敷くのに部屋にいると邪魔だから
何処かへ行けということか…
「ええ、そうねえ…
でもお部屋に露天風呂もあるし
売店にでも行ってみましょうか」
本当は二人とも満腹で
動くのもイヤだったのだけれど
仕方なくおみやげでも買いに行くことにした。
饅頭やおせんべいはどこにでも有るようなものばかりだったので
健一と文恵はお揃いのキーホルダーを買った。
「これを見る度に今日の事を思い出せるね」
健一はキーホルダーを大事そうに握った。