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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第13章 聡子
水筒のお茶を飲んでいると
「そこ、座っても構いませんか?」と
一人の大きな男が声をかけてきた。
「どうぞ…」
聡子のとなりにドッカと腰をおろす男が不審に思ったので聡子はそろそろ歩き出そうかと腰を上げようとした。
「あ、決して怪しいものではありません」
声を掛けられてすぐさま立ち去ろうとしたので
気分を害されたのかなと
聡子は再び座り直した。
「そんな…怪しいとか思ってませんから…」
「そうですか?それならいいんですけど」
そう言いながら大男は顎から滴り落ちる汗を
首に掛けたタオルで拭った。
「いやあ、低い山だからとバカにしてはいけませんね、日頃の運動不足が祟って足腰がガタガタですよ」
「ほんとですよね
私も汗びっしょりです」
「あ、申し遅れました。
僕、T大学二回生の吉崎淳一と言います」
男は大きな体を折り曲げてお辞儀をした。
「えっ?T大学生なんですか?
私、T大付属高校に通っているんです
一年生の横山聡子と言います」
そのように挨拶をすると、
今度は吉崎が「えっ?」と驚いた。
「そっか~、高校生なんだ。
てっきり中学生かと…
あ!こりゃあ失礼…」
「いいんです。そういうふうに見られるのは慣れてますから
知ってます?私のあだ名…
クラスメートからはミスミニマムなんて言われているんですよ」
「ミスミニマムですか~。そいつはひどいなあ
こんなにもチャーミングなのに」
そう言って白い歯を見せて吉崎はニコリと笑った。