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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第13章 聡子
「まあ!綺麗!!」
低い山とは言え、山頂からの眺めは格別だった。
「ほんと、綺麗ですよ」
ふと吉崎の顔を見上げると
吉崎は景色を見ずに聡子の顔を見ていた。
「ほんとに君は綺麗だ」
吉崎は身を屈ませると聡子にキスをした。
大勢の登山客が周りにいたけれど
まるでそうすることが自然なように
聡子は吉崎に抱きついていた。
登りは肩を並べて歩いたけれども
下山は二人で仲良く手を繋いで歩いた。
「いきなりキスをしてごめん…」
そう言って吉崎は繋いだ手にグッと力を入れた。
負けじと聡子もしっかりと手を握り返した。
「良ければ付き合ってもらえないかな?」
吉崎の告白に聡子は戸惑った。
『私には健一くんがいるもの…』
返答に困っていると
「あ、いや、その…
まずは友達としてでいいんだ
こうして出会えたのも何かの運命だし
僕は君に…一目惚れしちゃったんだよ…」
友達としてならいいか…
聡子としても、これでハイさよならと別れるのはつらかった。
「友達として喜んで…」
そう答えると吉崎は立ち止まって
再び聡子にキスをした。
優しいキス…
健一とは違った大人のキスだと聡子は痺れた。
帰りは車で送ってもらった。
その車中でも二人はずっと手を握りあったままだった。