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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第13章 聡子
翌日、健一と一緒に下校したけれど
健一は心ここにあらずという感じで
ハイキングで知り合った吉崎の事を話しても
嫉妬するわけでも、
もうそいつに会うなとも言わなかった。
『どうしちゃったんだろ?
私に興味がなくなったのかしら…』
健一としては男になったことを
自慢したくてたまらない。
かと言って聡子に話せるはずもないし
学校の昼休みに大下昇と話をしたかったが
あいつはあいつで何やら言いたそうな
話したくないような、
何だか親友のはずが妙に他人行儀のようで
何だか釈然としなかった。
何だかみんな先の週末で人が変わってしまったみたいだな…
でも、一番変わったのは僕かな?
なんと言っても僕は「男」になったんだから…
「……なんだけど、また会ってもいいのかしら?」
いけない!ボーッとしてたから聡子が何を言っていたのか聞き漏らしちゃった…
とりあえず話を合わせておこう。
「いいんじゃない?」
そう答えたら聡子は泣き出しそうな顔をした。
「私の事なんてどうでもいい訳ね!」
そう言うと「サヨナラ」と言って走り出してしまった。
健一は何が何だかわからずに
「さよなら~」と大声で叫んで走り去る聡子の背に向かっておもいっきり手を振った。