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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第16章 終わりよければすべてよし
「文恵…
捨てられるということがこんなにも悔しくて辛いのを身に染みて感じたよ
君にこんな思いを俺はさせてしまったんだね」
抱擁がいつしかお互いの体をまさぐりあっていた。
一朗太の手が文恵の背中を撫でる。
『ああ…そうよ、この撫で方よ…
若い健一には女を感じさせるこの撫で方は無理ね』
文恵から舌を伸ばして一朗太の口の中に潜り込ませた。
愛煙家のヤニ臭さが懐かしくて文恵は一朗太の唾液を味わった。
「ね、来て…」
文恵は一朗太の手をとって自分の寝室に招いた。
。。。。。。。。
「疲れたんなら…ここで休んでいくかい?」
聡子がどのように答えるのか
ゴクッと生唾を飲んで、文字通り固唾を飲んで待った。
「うん…」
コクリと小さく頷いて聡子は僕の腕にしがみついた。
僕はズボンのポケットに手を突っ込んで
実家からの帰り際に「これで美味しいものでも食べなさい」と母が握られせてくれた一万円札が落としたりせずにちゃんとそこにあるのを確かめた。
『母ちゃん、あんたが思っていたのとは違うけど
僕にとって最高に美味しいものを今から食べるよ』
僕たちは人目を忍ぶようにそそくさとラブホテルの入り口をくぐり抜けた。
恥ずかしいのか、聡子は腕にしがみついて
ずっと顔を伏せている。
「お部屋を選択してください」機械の音声が
早く部屋を選んでさっさと入室しろと急かさんばかりに同じセリフを繰り返す。
「どの部屋でもいいよね?」
僕は吟味することなく一番手前の部屋のボタンを押した。
「矢印の従ってお進みください」
廊下の矢印パネルがチカチカと点滅した。