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第16章 終わりよければすべてよし

バージンであろうとなかろうと
そんなことは関係ないさ。
現に僕だって童貞じゃない。

未開の地だと思って訪ねてみれば
そこは誰かに踏み荒らされた土地だったというだけさ
踏み荒らされているのなら
今度が僕が綺麗に整えてあげればいい。
大事なのは過去じゃない。
現在(いま)だ、未来だ！

「吉崎という奴の事は忘れろ
いや、僕が忘れさせてやる。
聡子は僕の愛でもっともっと綺麗な女性になっていけるんだよ」
さあ、おいでと僕は聡子をベッドに誘った。

ベッドに横になった聡子の体は緊張しているのか
不安を感じているのか
体が強ばっていた。

僕はリラックスしてもらえるように
聡子の体を撫でてゆく。
ゆっくりと優しく、たっぷりと時間をかけて…
そうすると、聡子の体が弛緩し始めて
口からは「うふん…」とため息にも似た小さなあえぎ声が漏れてきた。

「僕を信じて…君を大事にするから…」
大丈夫だよ、大丈夫だからと
何度も囁きながら僕は聡子の衣服を剥いでゆく。
「お願い…キスをして…」
聡子は口を半開きにしてピンク色の舌を覗かせる。
僕も舌を少しだけ出して
舌先と舌先をあわせてチロチロと舐めあった。
「健一くん…優しく抱いてね…」
聡子の股が僅かだが開き始めていた。