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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第10章 スパでのアバンチュール
聡子の肩を抱いて湯に浸かっている僕たちの横を
ちびっこが波しぶきをあげながら泳いでゆく。
その度に聡子は「きやっ」と可愛い悲鳴をあげて
僕にしがみつく。
こうなるとお姫さま抱っこだなんて悠長な事も言ってられない。
挙げ句の果てには
マセたガキが「チューしろ!チューしろ!」と
お湯を手ですくっては僕たちに浴びせてくる。
頭から湯を被って髪の毛がびしょびしょになる頃
ようやくそのガキの保護者らしきオヤジが
「こら、迷惑になるでしょ!」と注意をしてくれた。
「ほんとに、ごめんなさいね
大丈夫?
ここはご覧の通りちびっこ天国になってしまってるのでカップルでお風呂を楽しみたいんだったら
家族風呂もあるんですよ」と
母親らしき女が暗に僕らにそっちへ行けとけしかけた。
「家族風呂かあ…」
そっちへ行ってみる?と聡子に尋ねると
「うん。ゆっくり浸かりたいもん」と
早く行こうと僕を急かす。
受付けで「家族風呂を利用したいんです」と告げると「かしこまりました。ただいまのお時間なら今すぐにでも大丈夫です」と教えてくれた。
「じゃあ、今からでお願いします」と申し出ると
「30分3,000円の追加料金となります」と言われた。
『えっ?有料なの?』
仕方ない…せっかく温泉を楽しみにしていたさとこのためにも、ここは奮発してやるか…
腕のベルトに付いているバーコードで課金すると
受付けのお姉さんが個室の鍵を渡してくれた。
「あ、それとですね」と
鍵を譲り受けて立ち去ろうとする僕たちに
受付けのお姉さんが「家族風呂は水着の着用は不可となっておりますので、どうぞゆっくりとお楽しみください」と営業スマイルなのだろうけど
僕には『あんまりスケベな事はしないでね』と言っているかのような嘲笑に思えた。