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第21章 メス犬達の饗宴

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山岡の回想シーンの中で、涼子が変貌していく。

『あんっ、あんっあんっ、んふっんんっ。』

そう、「あの日」もそうだった。

涼子の花園を走る柔らかな快感が、いつの間にか激しく強烈な刺激に変わっていた。

白い波が黒く濁り野獣の匂いが、顔中にまとわりついていたのだった。

涼子のヴァギナは更に愛液を漏らし、熱く硬いものに絡みついていた。上の唇はヤニ臭い舌に進入され、血の味がする唾液が流れ込んでくる。

『んふっ・・・・んんん、んぐっ・・んっ。』

涼子は喉を鳴らしながら、それを飲み込んだ。

不条理な快感が身体中を駆抜ける。

おぞましい程の味が妙に懐かしかった。

霞む両目をこじ開けると、目の前にいた理恵の姿は消えていた。

代わりに黒い野獣がそこにいるのだった。

「いっ・・いやぁっ・・・。」

小さな悲鳴はすぐにヤニ臭い味が奪い、突き上げられる快感が抵抗を消していく。

理恵は、どこへいってしまったのだろう。

さっきまで甘い口付けをしていたのは、愛する理恵ではなかったのか。

（い、いやぁ・・・・。）

涼子の理性が、おぞましい感触を否定する。

どうして、ここに山岡がいるのだろう。

何故、自分はこの男に唇を奪われているのか。

分からない。

だが、理性の細い糸は痺れる快感に切られようとしていた。

自分からもおぞましい獣の口に、舌をこじ入れていくのだった。