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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第7章 悪人(第二部)
「いいわ、ここは白井さんのお力を借りる事にしましょう。おまかせするわ・・・。」

事務所を後にした車中では会長の山岸が、無理に作った威厳のある口調で言った。

一筋縄ではいかないと悟ると、咄嗟に涼子にたくして逃げているのは明白であった。

「分かりました。自信は無いですけど何とかやってみます。」

涼子にしても、それは分かり過ぎる程分かっている事であった。

所詮は暇な主婦の集まりでしかないという事に、最近は軽い失望を覚えていたからなのだ。

反対を唱えてさえいればいいというスローガンは何か安易で、福祉施設の件でも意地になった涼子が「おじい様」の力を使って勝利を収めただけの事だった。

今度もこの切り札に期待しているのが、ミエミエであった。

しかし、涼子にしてもこのまま山岡を野放しにしておくと、ドンドン嫌がらせがエスカレートしてくる気がしていた。

何とかしなければと焦るのだった。

更に山岡の弱点を調べ上げ、最後は「おじい様」という切り札を使ってでも勝たなければと思うのであった。

(それにしても・・・。)

先程から黙りこくっている理恵の事が心配であった。

山岡はハッキリと理恵の名前を口にしたのである。

そして、嬉しそうに笑ったのだ。

涼子にとって理恵は、日に日に存在感を増してきた大切な人である。

恋していると言っても過言ではない。

認めたくはないが、イタズラの中でもチラチラと理恵の顔を浮かべていたのだ。

涼子にとって、愛する妹であり天使なのだ。

必ず、守ってみせる。

涼子は自分だけでなく理恵のためにも、この戦いに勝つ事を心に誓うのであった。
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