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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第7章 悪人(第二部)
何の事は無い、先程から田代は全員を撮るふりをして、涼子の姿ばかりを追っているのだった。

涼子はフラッシュの眩しさも感じない程、うろたえていた。

山岡を糾弾して尻尾を掴むどころか、又、写真などをとられている。

何か、益々山岡の術中にハマッテしまう気がするのだった。

山岡の視線が涼子に集中していた。

『お前は淫乱なマゾだ。』

あのフレーズを心で念じている気がする。

(い、いやぁっ・・・。)

涼子は叫び出したかった。

早くここから逃げたかった。

「とにかく、今日の所はお引取りくださいな。今度来る時は正式にアポをお取り下さい。私も何かと忙しい身でして・・・。」

山岡の言葉に帰るキッカケを見付けた会長の山岸や他も、ホッした表情で事務所を後にする事にした。

但し、捨て台詞として言うべきことは言うのだった。

「わ、わかりました。今日の所は突然に押しかけた事をお詫びしますわ。だけど質問には正直にお答え頂きますよ・・・・。もし回答が無い場合は、議会での質問に変えさせ頂きますので・・・。」

震える口調で、せい一杯言った言葉ではあったが、薄笑いを浮かべた山岡には余り効果は上がらなかったようだ。

一人一人ドアから消えていく時、山岡から意外な言葉を涼子は聞いた。

「おやー、そうかぁ・・・?」

理恵の顔をジッ見ている。

その視線を受け取った理恵は、俯いて他の女性の後ろに隠れるように出ていった。

抗議の間中も会合での威勢とは裏腹に、ズッと涼子の後ろに隠れるようにして、余り声も出していなかった。

「そうか、理恵がここにいたのか・・・。」

山岡の言葉に、涼子は衝撃を受けた。

その馴れ馴れしい呼び方やニヤついた笑いに、言い知れない不安な気持ちが襲うのだった。
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