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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第13章 水滴
それは、悲鳴に近い声であった。

か細くすすり泣く理恵の声は、涼子の心をえぐった。

理恵のマンションに行くまでの道程が、まるで果てしない砂漠のように思われた。

理恵から断片的に聞かされた話に、涼子は狂おしい程激怒した。

「それから・・・。」

ポツリポツリと、理恵は話した。

「ビデオが送られてきたんです・・・。」

時折涙で言葉が詰まり、涼子の身体にぶつけるように細い肩を預ける。

涼子は右手でそれを支えながら歩いていく。

「涼子様に見せるようにって・・・。」

「それは・・・いつの事、なの・・・?」

涼子も怒りと興奮で泣き出してしまいたかったが、努めて優しく声を出すのであった。

「一週間ぐらい・・・前、です・・・。」

「そんなに・・・どうして、もっと早く・・・。」

「だって・・・・。」

理恵が再び嗚咽を始めると、そのつらさを改めて実感した涼子は、抱いている右手の力を強めるしかなかった。

「り、涼子様が・・・涼子様が・・・。」

嗚咽を堪えながら理恵は続けた。

「まき込・・まれ・・・ちゃう・・・から・・。」

「理恵・・ちゃん・・・。」

涼子は理恵の思いやりに胸を痛めた。

そして、自分のために苦しんだ一週間の理恵のつらさを思った。

「理恵ちゃん・・・・。」

涼子も堪えきれずに泣いていた。
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