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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第13章 水滴
霞む目に憎い山岡の顔が浮かぶ。
涼子はその憎しみの力だけを頼りに歩くのだった。
二人はやっとのことで、マンションにたどりついていた。
ドアを開けると、ひとしきり泣いて落ち着いたのか理恵はキッチンに行き、手早く冷たい飲み物を用意した。
「理恵ちゃん、いいのよ、何もしなくて・・・。」
「いいんです、この方が落ち着くし、私も喉が乾いたから・・・。」
二人がリビングのソファーに座ると、長い沈黙が続いていった。
喉の乾きを訴えた理恵は、そのくせ一口もジュースを飲まず、只寄りかかるように涼子の右肩で虚ろな目を宙に投げていた。
二人のコップが水滴を作り初めていく。
とてつもなく長い時間に思えていたとき、コップの中の氷がカランと音を立てた。
それが合図のように、理恵は涼子の胸に飛び込み泣きじゃくった。
理恵を抱きしめながら、涼子はどうしていいか分からなかった。
とにかく、理恵が言っていたビデオを見なくてはならないと思った。
きっと想像を絶するようなシーンに出会うだろう。
しかし、どんな事になったとしても理恵を抱きしめ戦う事を心に誓うのだ。
自分を巻き込まないために、ジッと耐えていた理恵のためにも。
理恵の興奮が少し収まった時に涼子は無理に顔を上げさせ、ビデオのありかをたずねた。
泣きはらした目で涼子を見つめながらやっとの事で、デッキに入っている事を告げた。
リモコンを操作すると、テープは戻っているらしくすぐにスイッチが切れた。
涼子はテレビの電源も入れてみた。
ビデオチャンネルである事を確かめると、暗黒の海に飛び込むような気持ちで再生のボタンを押すのだった。
ビデオデッキの機械音が響く。
テーブルの上でコップの水滴がタンブラーを濡らしている。
部屋はすでに夕闇に包まれていた。
薄暗い部屋の中、涼子の肩に顔を埋める理恵達の姿が、テレビの光に浮き上がっている。
涼子の顔が一瞬、青白く見えた。
涼子はその憎しみの力だけを頼りに歩くのだった。
二人はやっとのことで、マンションにたどりついていた。
ドアを開けると、ひとしきり泣いて落ち着いたのか理恵はキッチンに行き、手早く冷たい飲み物を用意した。
「理恵ちゃん、いいのよ、何もしなくて・・・。」
「いいんです、この方が落ち着くし、私も喉が乾いたから・・・。」
二人がリビングのソファーに座ると、長い沈黙が続いていった。
喉の乾きを訴えた理恵は、そのくせ一口もジュースを飲まず、只寄りかかるように涼子の右肩で虚ろな目を宙に投げていた。
二人のコップが水滴を作り初めていく。
とてつもなく長い時間に思えていたとき、コップの中の氷がカランと音を立てた。
それが合図のように、理恵は涼子の胸に飛び込み泣きじゃくった。
理恵を抱きしめながら、涼子はどうしていいか分からなかった。
とにかく、理恵が言っていたビデオを見なくてはならないと思った。
きっと想像を絶するようなシーンに出会うだろう。
しかし、どんな事になったとしても理恵を抱きしめ戦う事を心に誓うのだ。
自分を巻き込まないために、ジッと耐えていた理恵のためにも。
理恵の興奮が少し収まった時に涼子は無理に顔を上げさせ、ビデオのありかをたずねた。
泣きはらした目で涼子を見つめながらやっとの事で、デッキに入っている事を告げた。
リモコンを操作すると、テープは戻っているらしくすぐにスイッチが切れた。
涼子はテレビの電源も入れてみた。
ビデオチャンネルである事を確かめると、暗黒の海に飛び込むような気持ちで再生のボタンを押すのだった。
ビデオデッキの機械音が響く。
テーブルの上でコップの水滴がタンブラーを濡らしている。
部屋はすでに夕闇に包まれていた。
薄暗い部屋の中、涼子の肩に顔を埋める理恵達の姿が、テレビの光に浮き上がっている。
涼子の顔が一瞬、青白く見えた。