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ジレンマ
第2章 出会い
お会計を済ませ、私たちは彰さんの自宅へと向かった。
駅からさほど離れてないので、歩いて向かうことになった。
私「すみません、お会計出してもらった上に、荷物まで持って貰っちゃって」
彰「いいんだよ。これくらい。
それよりこちらも近いとはいえ、歩かせちゃって申し訳ない」
私「いえ、大丈夫ですよ」
道中、お互いのことを話した。
彰さんは金融関係の仕事をしていること、仕事は忙しいがやりがいは感じていること、そんな話をしていた。
彰「結果が全ての世界だからね。無我夢中で働いてたけど、気がついたらこんな年齢になっていたよ」
寂しそうに話す彰さん。
私「でも、そんな世界でもやり甲斐を感じてるなんて、素敵だと思います」
彰「ありがとう、レイナさん」
そんな話しをしていたら、彰さんな家に着いた。
着いて驚いた。
なんと、まぁタワー?マンションじゃないですか……。
……何階以上がタワーマンションか知らんけど。
それでも、めっちゃ綺麗なマンション。
まさかタワーマンションに住んでるとは思わなかった。
エントランスを抜け、エレベーターに乗る。
彰さんの自宅は20階だての17階に住んでるらしい……。
いや。待って……。タワーマンションって上にいけば行くほど高いものじゃないの?
どんだけお金あるのさ。
いくら金融関係の仕事とはいえ、金融関係の仕事ってそんな給料いいのか!?