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朝の日課
第1章 通勤電車 
彼の指が別の生き物になったように蠢く。

指先は、わたしのお尻の谷間を、ゆっくりと下の方へと動き始める。

わたしは股間を拡げる。

少しだけ蟹股の格好になる。

蟹股になると背が低くなる。

以前、それで彼の手が届かなかった事があった。触れてほしい淫溝に届かなくなったのだ。

あの時の焦れったさは、その日一日引きずってしまった。


その夜は激しい自慰を繰り返した……


わたしは次の日から,踵の高い靴を履くようにした。多少の蟹股でも、彼の手は淫溝に届く。


……さあ、準備は出来たわ。

わたしをいやらしくして……

あなただけのいやらしい女にして……


彼の指先が、拡げた股間に触れてくる。
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