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朝の日課
第1章 通勤電車 
次の駅に着く。

この駅の乗り降りは少ない。

わたしは次の駅に備えるため、昇降ドア脇の棒手擦りをつかむ。

銀色の手擦りは、火照ったわたしの手に冷たく、逸るわたしの心を抑えてくれる。

と、共に、次だと言う心構えも持たせてくれる。


乗降が済み、ドアが閉まり、電車は動き出す。

次だ。次の駅だ。

わたしの下半身が疼き出す……
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