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朝の日課
第1章 通勤電車 
彼の右の中指の先が、わたしの尾骶骨に当たる。

内股に走る甘い疼きが脊髄を駈け上り、閉じている瞼の裏に閃光を放つ。

漏れそうになる吐息をわたしは奥歯を強く噛む事で堪える。


喘ぎを漏らすまいとシーツを強く噛んで耐えた過去を思い出していた。

わたしが乳首が敏感なのを知り、ひたすら舌先で転がされた。

そこはわたしの部屋。階下には親がいた。

声を出せば聞こえてしまう。わたしは耐えるしかなかった。

やめてほしいとは思わなかった。

むしろ、声を出せないこの状況にわたしの牝は歓喜していた。

シーツを噛む力が増すほどに、わたしの牝は悦びの悲鳴を上げていたのだ……


次の儀式だ。


指はお尻の谷間に添うように下がり、左右のお尻に触れている。

タイトなスカートだが、生地は柔らかい。

彼の指は、お尻の谷間に埋まって行く。

彼の指は、短いわたしのスカートの端まで進む。

わたしの牝が次の彼を悦楽に震えながら待っている。
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