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朱になる
第1章 運命の出会い

 ふたりとも 床の上に横たわったまま しばらく動けなかった。
 嵐のような時間の後は しばしの放心がやってきた。

 朱音の方に顔を向けると 目を閉じ 胸を上下させている。横たわっていても 乳房は 天井にむかってそびえたっている。

 「レイプ しちゃった」
 朱音は ゆっくり慎二の方に首をまわし
 「レイプ されたのね」
 上気した顔は 別人のように艶めかしい。

 慎二は 小さな朱音の指を一本づつくわえては舐めながら
 「乱暴なこと するつもりじゃあなかったんだけど。こんなことになってしまって」
 「こんなこと はじめて」

 「やり直しても いい?」
 「えっ?」
 「今度は ひどいことしないから」
 「もう一度?」
 「もう 何度か」

 そう言いながら キスすると すぐに朱音が応える。涎が溢れても やめることができない。

 この出逢いは 必然だった。
 運命なのだ。
 朱音もそう思っているから 応えているのだ。

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