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第2章 皆は知らない

「なんか、急に大人っぽくなったね、綾香。」

「そう？」

ちょっとドキドキしてきた。

すると千佳ちゃんは、私の耳元でそっと囁いた。


「もしかして、初体験した？」

かあーっと顔が赤くなる。

「そうなんだ。よかったじゃん。」

「……千佳ちゃんは、初体験してるの？」

「うん、この前。幼馴染みと。」

いつの間に、千佳ちゃん大人の階段上っていたんだ？


「綾香は、彼氏と？」

「うん、まあ。」

「同級生？それとも年上？」

「えっと……社会人？」

「ええ！いいなぁ。社会人だとエッチ、上手いでしょ。」

「わかんないけど、そうなの？」

「エッチする度に、イカされちゃうとかあるみたいよ。同級生だと下手だから、相手だけイッちゃって終わりってパターンが多い？」