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第1章 ご褒美

「ご褒美？」

「ああ。だったら、目的があって勉強しやすいだろう？」

先生はそう言って、ニコッと笑った。

「はい！」

私も笑顔で返事をした。


やった！頑張ったら、先生からご褒美貰える。

これは、一生懸命に勉強しないと。

私はそれから、放課後の時間も使って、勉強をした。

そんな時だった。


友達の千佳ちゃんが、機嫌よく勉強をしていた。

「千佳ちゃん、機嫌いいね。」

「ふふふ。綾香には言うけれど。」

千佳ちゃんは、私にそっと打ち明けてくれた。

「三ツ矢先生に、今度のテストでいい成績取ったら、ご褒美くれるって言われたの。」

胸に何かが刺さった。

「どうしよう。キスとか言ったら、本当にしてくれるのかな。」