パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 みーちゃん困る、グリズリーが居座る

　ママさんは、昼間の事件の概略を説明されてグリズリーの心配ももっともは思ったものの、これは容認できないと判断した。兎に角今日のところは詮無いとした。
　ママさんはじじと一緒でちょっとグリズリーを恐れるところがあって暴れられたら敵わないと思うのであった。
　肝心のみーちゃんの言うことも訊かないのであるからどうにもならない。みーちゃんも困った。グリズリーと云う月に捕らわれたうさぎさんから、うさぎさんの巣穴の中に狼を迎え入れて陣取られた状態になったのであった。うさぎさんたちは身を寄せ合って丸くなるしかなかった。もっとも、グリズリーは狼ではなくて灰色熊であったから、うさぎさんの巣穴に熊が住み着いたというのが正解であった。
　
　月曜になると松葉杖を担いだグリズリーはみーちゃんと一緒に出て自分の高校に通学を始めた。そして、みーちゃんの下校時間に合わせて校門近くで待っていて一緒に帰って来た。どうやら足のリハビリがあるから早引けとしているようであった。みーちゃんはため息をついたがどうにもならない。先輩彼氏が逆上したのが発端であったが、スマオの電話でグリズリーに助けを求めたのが失敗であった。が、とっさのことであったので今さらなのである。