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孫娘みーちゃんとの日々
第22章 みーちゃんの旅立そしてお別れ
思えばまた一年が忽ちの内に過ぎて行った。年々老いるじじは秋の日、小春日和の中で縁側の籐椅子でうつらうつらすることが更に増えた。時折、風に乗って隣家の枯れ葉が舞い落ちた。
みーちゃんはいつものように英語スクールに通って留守であったそんな日にことは起こった。
静かな離れに音もなく這入って来る影が一つ。ぎーっと床が鳴った。それで影が止まった。
頭上に影が這入って視界が暗くなったじじは目が覚めて、
「だれ・・」と立ち上がりざまに、ごーんと頭が響いてそのまま気絶していまった。じじは気絶寸前に影の姿を見た。頭部をヘルメットで覆っていたが見覚えある顔であったようだ。
河の対岸より遠くから呼ぶ声が微かにする。じじは夢の中にいて一番愛しい声に耳を澄ませて『ようかのー、よーかーのー』と声に返事をするが何故が声に出ない。そして、俄かに頭が痛い、「あったた、いたー、いたーい」とやっと言えた。
「あ、気がついた。生きている。生きてるよママ。じじ、生きてるよママ」と愛しのみーちゃんが涙声で言う。それを不思議そうに見たじじは、
「みーちゃん、泣いとるんかー、どうしたんじゃあ」、「頭痛い、いたい」
辺りを見渡すと、どうも病院のようじゃと思ったじじは、『昼寝しとるうちに入院しとる~の』と思ってはっとした。
みーちゃんはいつものように英語スクールに通って留守であったそんな日にことは起こった。
静かな離れに音もなく這入って来る影が一つ。ぎーっと床が鳴った。それで影が止まった。
頭上に影が這入って視界が暗くなったじじは目が覚めて、
「だれ・・」と立ち上がりざまに、ごーんと頭が響いてそのまま気絶していまった。じじは気絶寸前に影の姿を見た。頭部をヘルメットで覆っていたが見覚えある顔であったようだ。
河の対岸より遠くから呼ぶ声が微かにする。じじは夢の中にいて一番愛しい声に耳を澄ませて『ようかのー、よーかーのー』と声に返事をするが何故が声に出ない。そして、俄かに頭が痛い、「あったた、いたー、いたーい」とやっと言えた。
「あ、気がついた。生きている。生きてるよママ。じじ、生きてるよママ」と愛しのみーちゃんが涙声で言う。それを不思議そうに見たじじは、
「みーちゃん、泣いとるんかー、どうしたんじゃあ」、「頭痛い、いたい」
辺りを見渡すと、どうも病院のようじゃと思ったじじは、『昼寝しとるうちに入院しとる~の』と思ってはっとした。