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孫娘みーちゃんとの日々
第22章 みーちゃんの旅立そしてお別れ

 誰がにどつかれてしもうぉた。それから覚えがない。
 あれは誰だったか、だれだったかあーのう。

「あ、彼奴だ。彼奴。姿形は大きくなったが幼顔の彼奴。そう、牛の彼奴じゃ」と立ち上がらんばかりに叫んだじじであった。彼奴には以前顔面にパンチを食らってパンダになった。それを思い出したじじであった。
 じじが、尋常でない様子で籐椅子に仰向けの状態で伸びているのは帰ってきたみーちゃんが発見した。それから、救急車やママさんへの連絡をしたみーちゃんであった。みーちゃんは自分の部屋がバラバラになっているのに仰天して最後は警察にも連絡した。
 そして、救急車に乗って一緒に病院に来たみーちゃんはじじが死んだとばかり思って錯乱したのであった。体がもがれる思いとはこのことであると後日思うみーちゃんであった。
 ともかく気がついたじじが今度は錯乱して叫び出したので皆が大慌てになった。どうも殴られたらしいとなって、すわ強盗傷害事件かとなった。ともかく『うしの彼奴』とは誰となったがみーちゃんは不確かなことを言っては大変とそのことは申し出なかった。どうも認知気味に老人が妄想的に言っているのではとなった。うしの意味が不明だからだ。じじはうしの彼奴から彼奴が取れて最後は「うし、うし、うしじゃ」になってしまった。医者は鎮痛剤をつかってじじを一旦眠らせてしまった。
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