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孫娘みーちゃんとの日々
第10章 みーちゃんの恋は何色
 皆が思い思いにさよならを言って居なくなったが最後まで残ったみーちゃんとグリズリィはどうにも困ってしまって日本語で、
「みーちゃん、家までお送りしますよ」と言ってくれたのでみーちゃんも少し安心して立ち上がった。
 歩調をみーちゃんに合わせてグリズリィは優しい気遣いをしてみーちゃんをリードしていくので、
「お友達になったのだからね」とみーちゃんは手を出した。グリズリィは恥ずかしそうに手を出したのをみーちゃんはしっかりと握って、
「まあ、立派なおててでしょう」とにっこり笑ったので、グリズリィは生まれて初めて女の子に手を握られて、びっくとした。
 なんて柔らくて、華奢なのだろうと感動して体にさーと温かいものが流れた。
 グリズリィに捕まったウサギさんはみーちゃんであった。道行く人々は兄が妹を連れていると思った人もいれば、しっかりと関係を見抜いて微笑む若いお母さんもいた。
「ただいま」と玄関を開けると、じじが心配そうに立っていた。が、みーちゃんを見ると安心したのか、
「おかえりー、みーちゃん」
 後ろに、ひかえる大男を認めて一瞬はぎっぐとしたが、
「お送りいただいたようで有難うございます」と頭を下げた。
 みーちゃんは元気よく、「さよなら、ありがとう」と言って離れのほうへ行ってしまった。それで、所在無げにグリズリィは帰って行った。
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