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孫娘みーちゃんとの日々
第10章 みーちゃんの恋は何色
みーちゃんの中学始めての夏休みが迫って来て、夏服も初々しく夏の日に照らされている。
あっという間の一学期が終わってしまった。
意気揚々と帰ってきて、成績表をじじに渡した。「おお、通信簿じゃな」と嬉しそうに見て、総合成績はあまりたいしたこともなく平凡なものであった。
英語は?と見ると3であった。
「じじは元気に毎日通学しているみーちゃんを見るだけで胸がいっぱいじゃ」
「じじ、成績表を見ながらそれを言うとみーちゃんは元気だけが取り柄でおわり、おわり」
「みーちゃん、英語は3点だがどんなもんじゃな」
「香蓮ねーさんのおかげで取れた3点だな、きっと」
「頑張っていたけどなー、みーちゃん」
「香蓮ねーさん曰く成績は普通点だよーって言ってたよ」
「結構、ぺらぺら話していたけれどね。香蓮さんとの授業では」
「香蓮ねーさんも高校での英語は普通点なのだそうよ」
「点のつけ方が違うのかのー」と訝るじじ。
「英検3級は直ぐとれるので秋以降に受けて見ろと言われてるのよ」
「それは楽しみだのー、みーちゃん」
「ところで、今日の午後グリズリィが迎えに来るぞ、じじ」
「今日はデートかえ、みーちゃん」
「・・・、今日はみーは女になる、なる」
「え、・・・?」と固まるじじ。そして、意味を理解してか真っ青に震えるじじであった。